講演会テーマは「人工知能社会で食っていけるIC、食えなくなるIC」。私たちICにとっては少々ドキっとするような、攻めたネーミングでした。講師は(株)ミジンコ 友村 晋氏。自ら「集客師」「ネット事業コンサルタント」「ホームページドクター」の肩書を使い分けておられます。
ICのお仕事に携わった経験はないそうで、違った職種の方からの講演というのはなかなか珍しいもので、興味深い内容でとても楽しみにしていました。
前半は、近年話題になっている「人工知能=AI」についてのお話。例えば、お持ちの方もいらっしゃると思いますが、スマートスピーカーについて。私自身、どのようなものかは知っている程度でしたが、どこか自分に必要性を感じられず、興味が持てませんでした。しかしながら、AIの浸透はゆっくりとしか動いていないように見えるけど、水面下では激しく動いている。そしてAI社会で格差は広がってしまう。つまり、私のように興味を持てず好奇心もなくいると、あっという間に置いていかれてしまいます。現にニュースなどでは、AIの普及に伴い、無くなってしまう職種も発表されています。果たしてICはどうなのか!?
AIにできることは、判断材料が多く、答えが選択式の時に本領を発揮します。生産性を上げるためのひな形仕事、統計的なデータ処理が得意です。一方できないことは、AIは意味を理解できない。AIは無からは生み出せない。すなわち、創造力を持たない。AIにできないことにヒントはありました!
最初は「AI」というハード面のお話から、後半はICとしての心掛け、付加価値、柔軟性など、AIにはできない、ソフト面へ訴えかける内容であり、自分の心に問いかける内容となりました。明確な答えというよりも、れから自分がどのようなICでいたいか、自分の中にある答えに気付かされる、貴重な講演となりました。
OIC会員 長田 沙矢香