2017年1月16日(月)
(社)インテリア産業協会 中国支部 と 広島インテリア協議会 主催の
『新春講演会』に行ってきました。
前日15日に数年に1度の強い寒気が流れ込んだ日本列島。
とりわけ広島は16日も大雪警戒が出され、どうなることかと不安に慄きながら
ダイヤの乱れた新幹線に乗り込み、なんとか無事広島に到着しました。
時間に余裕を見ていたおかげで、早めに広島に着いたので昼食には名物 広島焼を
ゆっくりといただきました。
おたふくソースにしようか? それともカープソースにすべきか?
と迷いつつ結局両方で味わってみました。
昼食後は路面電車で会場のANAクラウンホテル広島へ。
いよいよ『新春講演会』の始まりです。
講師が(株)日本総合研究所の藻谷氏ということで、会場内は経営者の方々と思しき
年配の男性が多かったように見受けられました。
講演のテーマは「地方創生時代の住宅ビジネス」
なんだか聞きなれたような文言ではありますが、それだけに中身に興味が
掻き立てられます。
日本総研の主席研究員で地域エコノミストの藻谷浩介氏。
まず、発した言葉は「イメージ」や「空気」は事実と違う。
常に事実を数字で確認しないと間違える。ということでした。
その言葉のとおり、次から次へとプロジェクターから映し出される表は
情報を緻密に分析し数字で表わし、そして判り易いものでした。
空き家率が示す数字は、地方の空き家率が高いことを物語っている。
けれども、実際に空き家が多いのは大都市圏。イメージと事実の違いを具体的に
話されてました。
そして、行きつく先はやはり「少子高齢化」という人口問題。
生産性人口が減少し高齢者が増加。高齢者が暮らしづらい住宅が増え、空き家率が
高まっていく。
この空き家の再生、住宅のリフォーム、リノベーションしていくことで
住宅・インテリアビジネスを活性化させていこう。
いうことで講演は締めくくられました。
テレビにも登場している藻谷氏の軽快なトークで、会場は笑いが絶えず新春にふさわしい
講演会でした。
リポート 友野 英子