8月25日、「第4回 ル・サロン」が開催されました。
今回の「ル・サロン」はこの度新しくOICに企業会員として入会された「ラリック by TOMIYA」様の
ショップ見学です。
少し時間を遡って 6月2日、OICに1通のメールが届きました。
ラリックのご担当者の大川様から、「OICへの入会を検討している。ついては詳しいお話を伺いたい。」
との事でした。
私は、このメールを見て、びっくり仰天!!
といいますのは、このメールから再び遡ること10日余りの5月21日、NHKの番組 美の壺 スペシャル
「レトロ建築」で東京都庭園美術館 (旧朝香宮) が取り上げられていました。
玄関を入ると正面に翼を広げた4体の女性像が出迎えています。
ルネ・ラリックのガラスレリーフ扉でした。
あまりにも素敵な作品に感情が揺さぶられるようで、「ラリックのガラスをもっと見たい。」と願いつつも
コロナ禍で叶わぬ願いと諦めていました。そこに飛び込んできたのがこのメールでした。
サプライズプレゼントを頂いた気分でした(^^♪
そして、ラリック様のご協力と交流委員のお二方の計らいで「ル・サロン」が開催されることとなり、
当日はワクワクしながら集合場所のお店の前に一番乗り。
早速、お店のガラス扉をパチリ。 植物をモチーフにしたガラスレリーフがはめ込まれています。
参加者10名全員集まったところで、まずは2階に案内していただきました。
ふかふかのカーペットが敷き詰められた階段を上がっていきます。
階段横の鏡の奇麗なこと! 私が映るのが申し訳ないわ。
階段を上がりきると右手に圧倒的な存在感のガラステーブルが。
ラリックを代表するインテリア商品で脚の部分はサボテンをイメージしているそうです。
ガラステーブルの上に飾られた花器やスワンの置物も素敵です。
他の商品は後ほどゆっくり見せていただくとして、まずはセミナーの受講です。
大川さんが分かりやすく説明してくださいました。
ご用意していただいた資料を見ながら、ラリック社の創業者ルネ・ラリックのお話から。
ルネ・ラリック(1860-1945)は、宝飾デザイナー、ガラスデザイナーとしてアール・ヌーボー、アール・デコの
両時代にわたって活躍した類い稀な人物として知られています。天才芸術家ですね。
宝飾デザイナー時代には、それまで使われていたダイヤモンドなどの貴石を使用せず、エナメル、象牙、
オパールなどの新しい素材を用いて、女性の姿や昆虫、動物といった自然の造形美を鮮やかに
表現しました。
それは当時のジュエリー界に革命をもたらし、アール・ヌーボーの代表的作家として活躍しました。
ガラスデザイナー時代には、香水商のフランソワ・コティの依頼を受けて香水ボトルとラベルをデザイン。
アール・デコ様式のガラス工芸の始まりです。
1921年、フランス アルザス地方にガラス工場を設立。息子 マルク・ラリックが父親の優美なスタイルを
受け継ぎながら素材をガラスからクリスタルに置き換え、マルクの死後はマルクの娘マリー・クロード・ラリックが
祖父と父の持つ伝統を守りつつ、伝統と現在の融合した新鮮なデザインを発表していきます。
そうしてLALIQUE社130年の歴史が築き上げられていきました。
まだまだ貴重な内容のセミナーは続きましたが、全ての内容はご報告しきれません。
そこで、写真を沢山撮らせていただきましたので、そちらをお楽しみください。
先ほどの2階の続きです。
こちらは、テーブル、ソファ、ガラス照明などインテリア商品があります。
家具やシャンデリアは納期が3カ月くらい掛かるそうなので、ご注文を受けた際にはご注意を(≧▽≦)
ゴージャスなシャンデリア。 こんな光に照らされたら・・・
くもりガラス加工によって乳白色の柔らかな光が放たれています。
どれもこれも、いつまでも見ていたいものばかり。
パヒュームランプ (サチネ仕上げ・・・サテン生地の手触りのようなくもりガラス仕上げ)
その②に続きます。